2025年12月24日
みなさん、こんにちは。FP黒田です。
今年のクリスマスは平日で、なんとなくいつチキンとケーキを食べればいいの?みたいな雰囲気でしたが、12月24日のクリスマス気分をいっきに吹き飛ばすニュースを目にしました。
今年のはじめに見送りされ、専門委員会等で議論されてきた高額療養費制度について見直し案が固まったというものです。
新聞紙面によると、
”1カ月の自己負担の上限額を2027年8月までに今より4〜38%引き上げ。現役世代らの保険料負担の圧縮効果は累計1600億円ほどで、石破茂前政権時代の当初案から半減。患者団体への配慮で改革は大きくしぼんだ。
上野賢一郎厚生労働相と片山さつき財務相が24日、26年度予算案の閣僚折衝で合意した。いま主に5つある所得区分について、まず26年8月に1カ月の上限を引き上げる。住民税非課税の層は4〜5%、それ以外は7%ずつ上げる。”
などなど、基本的には石破政権の際の引き上げを踏襲しつつ、上げ幅は抑えるようです。
とはいえ、引き上げは必須なのでしょう。
このほか、長期療養者・多数回該当者への新たな配慮や外来特例の見直しも含まれます。
今後は、年明けから、具体的な数値(上限額・所得区分・外来特例の具体策)を詰めるフェーズに入り、加えて、患者団体や保険者などからの意見聴取・公的意見募集などの手続きが進む可能性があります。
これまで回数を重ねてきた専門委員会では、高額療養費について、今後の医療保険制度全体を見据えた議論が重要とする見解が示されていましたから、今回の引き上げは避けられないのではないかと。
そうすると、これから益々、「自助努力」をどう考えていくかが重要だということです!