みなさん、ごきげんよう。FP黒田です。
ワタクシが連載を担当しているFPSクラブ「がんに強いセールスパーソンになる」で、4月、5月と登場していただいた乳がんサバイバーの方から、先日、こんなメールをいただきました。
「インタビュー当時勤めていた勤務先(呉服関連会社)は、今年4月10日付けで休職のまま退職しました。派遣会社に登録し、5月から、同業種の会社に勤務しています。土・日・月の週3日勤務で、10時から18時の実働6.5時間ですが、お昼や午後休憩もしっかり取れ、時給も1,000円から1,200円にアップしました!
今は、自分の気持ちもとてもスッキリし、新しい職場に向かえています。
何事もなるべくしてなるのだと、背伸びもせず、卑屈にもならずに、毎日を過ごせれば良しとしようと思うようにしています。がむしゃらに頑張るよりは、身体と心に問いかけながら、過ごしていくのも悪くない・・・と思えるようになったのは、’子育て’が終わり、’自分育て’の時期が始まったからかもしれません」
「自分育て」・・・良い言葉ですね。
まだまだ私自身、子育て真っ最中といった状態ですか、同時に子どもから育ててもらっているような気がします(笑)
さて、がんと就労をアドバイスする上で、「安易に今の仕事を辞めてはいけない」とお伝えするようにしています。
とはいえ、がんという病気の治療や精神的なストレスとバランスを図りながら、今の職場で継続して働くことが難しい方もいらっしゃいます。
そんな場合は、いったん退職し、別の職場や仕事に転職するというのも一手です。
まさにがんと就労はケースバイケース。重要なのは、自分の状況や意思を伝えるコミュニケーション能力と変化に柔軟に対応できる能力だと痛感しています。
メールをいただいたこの方も、自分の今の置かれている環境や状況を冷静に判断し、罹患後の’これから’のために行動された良いケースなのではないでしょうか?
野中由美さん(仮名)に登場していただいたFPSコラムはこちら→
「乳房全摘手術および同時再建を選択した乳がん患者さんの事例(前編)」
「乳房全摘手術および同時再建を選択した乳がん患者さんの事例(後編)」