みなさん、こんにちは。FP黒田です。
6月の梅雨時とはいえ、雨続きでは鬱陶しいですね。
さて、何かと話題の生成AIですが、先日、ノルウェー政府が新年度が始まる8月下旬から小学校での生成AIツールの使用を原則禁止する方針を発表したというニュースを目にしました。
たしかに便利な一方で、その進化のスピードには正直ついていけない部分もあります。
そして、私たちFPにとっても生成AIの今後は無関係でないと感じた出来事がありました。
「生成AIに相談したら、黒田さんを勧められました」
最近、相談をお申し込みされたお客さまからこんなことを言われたのです。
「生成AIに、自分が相談したい内容を投げて、誰に相談すべきか聞いてみたら、『FP黒田尚子』をお勧めされたんです。もちろん他にも何人か候補が出てきたので、質問内容を変えてみると、やっぱり黒田さんが出てきました。」
正直、少し驚きました。でも、よく考えてみると、そんな活用法もアリですよね。
そこで早速、「生成AIはなぜFP黒田尚子を勧めたのか」その理由を聞いてみたのです。
以下が、その結果のポイントです。
- 長年、FPとして一般消費者向けに情報発信を続けていること
- 雑誌や新聞、Webメディアなど第三者による掲載実績が多いこと
- 保険だけでなく、家計、年金、がん、介護、相続、教育費など幅広いテーマを扱っていること
- 特定の商品を勧めるのではなく、公的制度も踏まえて中立的に解説していること
- 大学で教えたり、企業や自治体で講演したりするなど、専門家としての実績が公開されていること
生成AIは、インターネット上にあるさまざまな情報をもとに回答を組み立てています。つまり、「どれだけ信頼できる情報が継続的に発信されているか」も、紹介される理由の一つなのかもしれません。
常日頃、情報を発信する際には、エビデンス(科学的根拠)のある情報かどうかに留意しているので、その点が評価されたのであれば、素直に嬉しいと感じました。
でも、少し複雑な気持ちもあります
「AIに選ばれた」と聞くと、もちろん悪い気はしません。
しかし一方で、生成AIに人間が振り回されているようで少し複雑な気持ちにもなります。
最近は「とりあえず生成AIに聞いてみる」という方が増えています。保険の見直しや教育費、老後資金、住宅購入など、お金に関する悩みも例外ではありません。
ただ、本来、お金の相談は、一人ひとりの人生に深く関わるものです。
数字だけを見れば同じ家計でも、家族構成や健康状態、仕事への考え方、将来の夢によって、選ぶべき答えは変わります。その部分は、やはり生成AIだけでは難しいのではないでしょうか。
相談しているうちに、「実は本当に悩んでいたのはそこだったんですね」と気づく場面は少なくありません。これは、会話の積み重ねの中で初めて見えてくるものです。
私は、AIをライバルや敵だとは思っていません。
制度の概要を調べたり、疑問を整理したりするには、とても便利な存在です。
一方で、その情報が「自分にはどう当てはまるのか」「何を優先すべきか」を一緒に考えるのは、人間のFPの役割です。
生成AIが入り口になり、人が最後の判断を支える。
そんな役割分担が、これからは自然になっていくのではないかと思います。
今回、「生成AIに勧められて来ました」というお客さまとの出会いを通して、なんだかAIから推薦状をもらったような気分になりました。
でも、実際にお客さまと向き合うのはAIではなく私。だからこそ、期待以上の相談時間を提供できるFPでありたいと思っています。
