7/3放送NHK「あさイチ」の”がん”の新常識特集を観て改めて感じたこと

7/3放送NHK「あさイチ」の”がん”の新常識特集を観て改めて感じたこと

みなさん、こんにちは。FP黒田です。

7月3日放送のNHKあさイチは「“がん”の新常識 いま知っておきたい予防と治療の最新情報」でしたね。

みなさんも、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

今回は、がん予防と治療の最新情報ということで、分子標的薬、がんゲノム医療、遺伝子検査など、なかなか難しい分野についてでしたが、専門医や実際の患者さんの声、ゲストの梅宮さんの経験談を交えてわかりやすい内容でしたね。

また、大腸がん患者さんのご家族の心の動きやどう支えるかについても取り上げられ、お子さんにお父さんががんだったことを伝えると、まっさきに「お金大丈夫?」と心配されたというエピソードも興味深かったです。

わが家は、私が乳がんに罹患したことで、家の雰囲気が一転してしまい、娘は、まだ5歳でしたが、「なんか、おかしい」と非常に不安そうな様子をするように…

これはまずいと、すぐに私が病気であることを伝えました(が、これが後々、愛娘に対する大変な後悔を引き起こすことになるのですが、それはまたいずれ)。

どんなに小さくても子どもは、大人の様子を敏感に感じ取ります。

とはいえ、”がん”という正しく病気を伝えるのは小さい子どもでなくても難しいもの。

中には、「お父さん・お母さんががんになったのは、自分のせい」と思い込んでしまうお子さんもいるのです。

ですから、番組でも紹介された「チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)」を活用するのはお勧めだと思います。

そして、私が特に心に残ったのは、放射線治療を受けるために遠方まで通院しなければならない患者さんの現実です。

私がご相談を受けた地方の高齢の乳がん患者さんの中にも、病院が自宅から車で2時間以上かかるところにあるため、術後の放射線治療を毎日通院は難しい方がいらっしゃいました。

結果的にその方は、乳房温存治療ではなく、放射線治療を受けなくても良い乳房全摘治療を選ぶことに。

どの地域や環境でがんになるかで、治療の選択肢が変わってしまう方もいるということです。

また地方でなくとも、首都圏の病院の待合室で、「家が遠方なので、放射線治療だけは地元の病院で受けられないか」と医療者に懇願している患者さんを見かけたこともあります。

がん治療は、「医療費」だけを考えればよいわけではありません。

病院が遠方のため、毎日のように長距離を移動したり、治療期間中にホテルなどへ滞在したりするケースも少なくないのです。

その場合、交通費や宿泊費はもちろん、仕事を休むことによる収入減、付き添う家族の負担など、医療費以外にもさまざまな経済的負担が発生します。

なお、番組では、地方医療の課題として患者さんの負担軽減策として、神戸の病院で行っている治療回数が少なくて済む「新装置導入」が紹介されていました。

これは、おそらく「神戸低侵襲がん医療センター」ではないかと思われます。

ここは放射線治療に特化した全国でも珍しい施設で、最新の高精度放射線治療装置を複数導入し、周辺病院と連携して治療を集約するモデルケースとしてよく取り上げられています。

MRI画像を見ながらリアルタイムで照射できる「MRIリニアック(MRI-Linac)」は、1回当たりの線量を高くして、治療回数を大幅に減らせるケースがあるそうで、例えば、前立腺がんの場合、従来の39回照射から約20回まで減らせるとか。

番組に出演されていた医師がおっしゃっていたように、「がん医療の進歩は目覚ましく、今は保険適用されていない(薬剤や治療法など)ものでも、半年後に保険適用されるかもしれない」というのはまさにその通りだと思います。

実は、今回の特集に関しても、がん保険の取材を受けていたのですが、スタジオに急な質問に対応できる専門家がいないということもあって、今回は紹介されなかったようです。

残念ではありますが、番組中も、視聴者のみなさんから保険やお金、高額療養費に関する問い合わせも多く寄せられたそうです。

なにより、現実として、このような最新の治療を安心して受けるためにも、経済的な備えは重要です。

今年8月から高額療養費の引き上げも予定されていますし、また特集していただけるのを期待したいですね。